ランドクルーザー200の前期と後期の違いを解説

ランドクルーザー200には、発売時期によって前期モデルと後期モデルが存在します。中でも2009年から2011年に販売された中期モデルは、エンジンが強化されたこともあり、現在でも根強い人気があります。しかし、前期と後期ではエンジンの違いはもちろん、安全装備やデザインなどに大きな違いがあります。

本記事では、ランドクルーザー200の前期モデルと後期モデルの違いを、エンジン、グレード、外観、内装などの視点から詳しく解説します。ランクル200を購入する際の参考に是非ご活用ください。後期モデルにはディーゼルエンジンも設定されており、燃費の良さが特徴ですが、コスト面も含めて総合的に判断する必要があります。前期と後期の違いを知って、自分に合ったモデルを選ぶポイントをご紹介します。

この記事のポイント

ランクル200の前期モデルと後期モデルの違い
ランクル200の人気の高い中期モデルの特徴
ランクル200のグレード別の違い
前期と後期のエンジンの違い

ランドクルーザー200の前期と後期の違いを整理


ランドクルーザー200には、前期モデルと後期モデルが存在します。それぞれの特徴を整理することで、前期と後期の違いがよくわかります。

ランクル200の人気が高い中期モデル
ランクル200の各グレードの違い
ランクル200前期モデルの特徴
ランクル200後期モデルのディーゼルエンジン
ランクル200後期モデルを購入して後悔した話
ランクル200中期モデルのカスタマイズ

ランクル200の人気が高い中期モデル

ランドクルーザー200には、前期、中期、後期の3つのモデルがあります。特に中期モデルは、エンジンが2UZ-FEから1UR-FEに変更され、馬力がアップしたこともあり、人気が高くなっています。中期モデルでは、最上級グレードのZXも登場しました。

ランドクルーザー200の中期モデルは、2009年4月から2011年12月まで販売されました。この中期モデルでは、エンジンが2UZ-FE(4,663cc)から1UR-FE(4,608cc)に変更され、最高出力が288psから318psへと約10%アップしています。燃費性能も向上し、5速ATから6速ATへの変更で、市街地モードの燃費が6.6km/Lから7.1km/Lへと約7%改善されています。

加えて、中期モデルからはサンルーフが全グレードでオプション設定されたほか、最上級グレードのZXが新たに追加されます。ZXには本革シートや木目調シフトノブなどが標準装備されており、上質な内装が特長です。こうした理由から、中期モデルは発売当初から根強い人気を誇っていると言えます。

ランクル200の各グレードの違い

ランドクルーザー200には、主にZX、AX-Gセレクション、AX、GXの4つのグレードが設定されています。

ZXは最上級グレードで、本革シートや木目調シフトノブ、19インチアルミホイール、ブラインドスポットモニターなどが標準装備されます。メーカー希望小売価格は830万円前後と高額ですが、上質な内外装が魅力的です。

AX-Gセレクションは、本革巻きステアリングや木目調インパネに優れた内装付きの上級グレード。メーカー希望小売価格は720万円前後です。

AXはベースグレードで、価格は580万円程度。しかし、エンジンやボディは上級グレードと変わりません。コストパフォーマンス重視のユーザーに人気です。

一方でGXは5人乗り仕様で、価格を抑えたエントリーグレード。メーカー希望小売価格は520万円前後と手頃感がある反面、装備は簡略化されています。

このようにランクル200のグレードによって、価格帯や装備の違いが大きいのが特徴です。購入前に自分のニーズに合ったグレードを選ぶことが重要だと言えるでしょう。

ランクル200前期モデルの特徴

ランドクルーザー200の前期モデルは2007年9月から2011年12月にかけて販売されました。

エンジンは4,663ccのV型8気筒DOHCの2UZ-FEを搭載しています。V8エンジンは当時のSUVとしてはまれで、トルクとパワー感に優れることが大きな特徴です。また、5速ATを組み合わせることで、市街地モードで約6.6km/Lの燃費を実現していました。

外観はフロントグリルとヘッドライトの組み合わせがシンプルなデザインで、オフロードを意識したタフな印象があります。ボディサイズは全長・全幅ともに4,880mmと当時のSUVとしてはコンパクトな部類で、取り回しの良さも前期モデルの魅力の一つです。

前期型のみ設定されていた特別仕様車に、60周年記念のアニバーサリーモデルも存在します。限定生産だったため、コレクター的な人気も高いと言えます。

ランクル200後期モデルのディーゼルエンジン

ランドクルーザー200の後期モデルでは、4.5L V型8気筒ターボディーゼルエンジンを搭載したモデルがラインナップされています。

このディーゼルエンジンは、最高出力202ps、最大トルク65.7kgf・mを発生。低中速域からのパワーとトルク感に優れています。また、後期のガソリンエンジンモデル(1UR-FE)と比べても、20~70km/hの加速時間が約1秒速いほどの動力性能があると言われています。

燃費に関しては、市街地モードで約9.5km/Lとガソリンエンジンの約7.1km/Lを上回り、高速cruiseでも約12.2km/Lと非常に良好。ランドクルーザーの持つ走破性とディーゼルエンジンの実用性を兼ね備えたモデルとして人気が高いです。

一方で、車両価格はガソリン車比で100~150万円ほど高額。また、排出ガス規制などに対応するためのメンテナンスコストも割高となるデメリットがあります。コスト面を考慮した選択が必要不可欠でしょう。

ランクル200後期モデルを購入して後悔した話

ランドクルーザー200の後期モデルは、衝突回避支援システムやレーダークルーズコントロールなどの先進安全機能が充実しています。しかし、これらの機能を支える部品のメンテナンスコストが非常に高額なのが欠点でもあります。

例えば衝突回避支援システムのミリ波レーダーやカメラの位置ズレは、車検時に指摘されることがあります。センサーの再調整は公表メンテナンス項目にないため、非公式の整備店では5~10万円の費用が発生するケースが多いようです。

また、ウインドウガラスがひび割れた際も、先進安全機能用のカメラ取り付け部分を避けるため、交換費用は20~30万円にまで膨らむことがあると言われています。

このため、後期型を購入したものの、予期せぬメンテナンスコストの高騰に後悔するオーナーが少なからず存在するのも事実です。コスト面を考えずに選択すると、想定外の出費を強いられる可能性があることに注意が必要です。

ランクル200中期モデルのカスタマイズ

ランドクルーザー200の中期モデルは、シンプルな印象の前期モデルと比べて、少し凝ったデザインのフロントグリルが特徴です。そのため、中期モデルは幅広い年代の方に支持されており、足回りを中心にカスタマイズされることも多いようです。個性を出すうえで人気のあるモデルといえます。

ランドクルーザー200前期と後期の外観の違い


前期と後期では、外観の違いが顕著です。代表的な違いを見ていきましょう。

ランドクルーザー200後期モデルの特徴
ランクル200後期モデルのZXグレード
ランクル200の前期と後期のフロント部分
ランクル200の前期と後期のリア部分
ランクル200の前期と後期の内装の違い
ランクル200の各モデルのメーターの違い
まとめ:ランドクルーザー200の前期と後期の違い

ランドクルーザー200後期モデルの特徴

ランドクルーザー200の後期モデルは、トヨタの先進安全機能「Toyota Safety Sense」を初採用したことが大きな特徴です。これにより、歩行者も認識できる衝突回避支援システムが搭載されています。

ランクル200後期モデルのZXグレード

ランドクルーザー200の後期モデルのZXグレードは、セミアニリン本革シートが標準装備となっています。シートの色もブラック、ブラウン、フラクセンの3色から選択可能で、個性を出しやすくなっています。

ランクル200の前期と後期のフロント部分

ランドクルーザー200のフロント部分を見比べると、ヘッドライトの形状が異なります。前期はプロジェクター式ではなく、後期はLEDの採用で先進的な印象です。フォグランプも後期は丸型に変更されています。

ランクル200の前期と後期のリア部分

ランドクルーザー200の後部テールランプを見ると、後期モデルのほうがテールランプの赤色の面積が広く取られているのがわかります。また、ウインカーの位置やカラーが異なるのも違いのポイントだと言えます。

ランクル200の前期と後期の内装の違い

ランドクルーザー200の前期と後期では、インパネのデザインが変更されています。空調パネルの色や形状、木目調の有無など細かな違いがあり、後期モデルのほうが洗練された印象に仕上がっています。

ランクル200の各モデルのメーターの違い

ランドクルーザー200のメーターを比べると、後期モデルの方がマルチインフォメーションディスプレイの表示が洗練されています。地図表示や燃費など、表示内容が充実し、見やすくなっています。前期と後期で大きく異なるポイントです。

まとめ:ランドクルーザー200の前期と後期の違い

ランドクルーザー200の前期と後期の違いに関するポイント

前期は2007年から2011年、後期は2011年から販売
中期モデルが最も人気が高い
前期はV8エンジン、後期はディーゼルエンジンも
後期に先進安全機能が追加
グレードによって価格帯や装備に違いが大きい
後期の方がメンテナンスコストが高い可能性あり
中期モデルはカスタマイズされることが多い
前期はシンプルなデザイン、後期は洗練された印象
後期の方がテールランプの面積が広い
後期の方がインパネのデザインが洗練されている
後期はマルチインフォメーションディスプレイが充実
 

 

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